やわらかまじめ新聞
 第61号

平成21年10〜11月発行

 新政権への不安 
御用聞き自転車街宣で志木市内を走り県政要望を聞く
新政権発足一カ月

政権交代は「自社さ」村山政権の復活?

 皆さんご承知の通り、総選挙は民主党の圧勝、自民・公明党の惨敗で終わり、小選挙区制度を導入してから初めて選挙によって政権交代が起こった訳であります。

 この出来事自体は、民主主義の国なら当然起こるべき事ですので、様々なしがらみを一層し、今までの政権の膿を出すという意味では結構な事だと思いますね。

 私も個人的には、議員にさせていただく前の平成五年には、日本新党の職員に応募して、名古屋で河村たかし代議士(現・名古屋市長)の秘書をさせていただいた時代には、非自民連立政権の政権与党側の人間として仕えておりました。しかし、連立政権も、社会党と新党さきがけの離脱によって、最後には羽田内閣崩壊を体験したのであります。

 そして、その後はあの「自社さ」村山政権なる、全くイデオロギーの違っていた自民党と社会党が新党さきがけと共に組むという、とんでもない野合政権が出来てしまった訳ですよ。

 その時に首班指名で村山さんが選ばれて、野党側になった時の悔しさは、今でも忘れられない思い出のひとつなので、民意によって政権交代という事自体は感慨深いものはありますね。

 ただ、何か正直心の底から喜べない不安な気持ちで一杯なんですよ。

 というのは、新内閣のメンバーをよくよく見てみると、鳩山新総理もそうですが、菅副総理も前原国土交通大臣も、旧「新党さけがけ」ですよね。あと千葉法務大臣や赤松農林水産大臣、仙谷行政刷新担当大臣もかつての「社会党」出身。福島男女共同参画担当大臣は知っての通り、社会党を引き継ぐ現役バリバリの社民党の党首。そういえば亀井金融担当大臣は、自民党時代に村山富一さんを担いで「自社さ」政権を作った影のフィクサーのはずだったんじゃないでしょうか。

 こうしてみると、「自社さ」政権の自民党の変わりに旧民社党と小沢グループが加わってる訳ですが、どうも主義主張に関しては旧民社系、保守系の方々はおとなしいような気がしてなりませんね。

 何か旧社会党の皆さんが小沢さんの力を借りて、新たな「自社さ」政権をつくったようで、どうも社会主義的な色の濃い政権に見えてしまうんですよ。↓



現実は行政改革だけで簡単に財源は出てこない  


 官僚の天下りを原則廃止し、税金の無駄遣いを無くしていく新政権の方針は大いに結構な事。

 でもね、それをやる事で簡単に大金が出てくる程、世の中甘くはないですよ。

 結局、今原稿を書いている段階では、新政権も色々な予算を切り込んでも麻生総理時代よりも財政が膨れ上がって、税収も四十六兆円から四十兆円に六兆円落ち込む訳ですから、これは益々赤字国債を増やさなきゃならない状況なんですね。

 私も、地方ではございますが志木市議会議員時代、事務事業のゼロベースからの見直し作業に議会としても少々からませていただきましたけど、こうした改革は大事なんですが、劇的な金額が生まれるのは、実際には非常に難しいんですよ。

マニフェスト至上主義は疑問

 新政権が、国家公務員法や地方公務員法を改正して公務員をクビに出来るようにするなら、大きな金額が生まれるかもしれません。

 しかし、民主党政権では、自治労という公務員の労働組合が応援しているので、そうした改正も実際は難しいでしょうね。
 それから、高い支持率でもマニフェスト至上主義はちょっと疑問ですね。

 税金の無駄をなくせば、消費税を上げずに、何でもやれるような新政権のマニフェスト自体が、やはり野党だから勝手に言えたんだと思いますよ。

 今回の予算編成を見ていても、概算要求段階ではマニフェスト分だけ、予算が水膨れしてる姿をみると、マニフェスト自体の数字が結局どんぶり勘定だったように見えますね。


八ッ場ダム中止問題  

 埼玉県版の紙面をにぎわし、今定例会も混乱させた八ッ場ダム中止問題でも、今現在つかんでいるデータからすると、中止の方が八百四十億円程高くつくんですよ。市民団体の人達からは、あと一千億円かかるはずだとの話は聞きましたが、それは新政権からのたしかな数字での説明ではないんですよね。

 私は、小沢一郎さんの地元である胆沢ダムも含めた上で、百四十三のダム事業の見直しは大いにやればいいと思っておりますよ。

 ダムを必要ないものとあるものにしっかりと仕分けをするのなら賛成ですが、頭ごなしにデータも示されず、水没する住民の意思も聞かないでマニフェストに書いたから八ッ場ダムだけは絶対に中止だというのは少々乱暴だと思いますね。

 私はゼネコン業者から政治献金を貰ってる訳ではないので、政府がデータをしっかり示していただいて、納得出来る対案を示せば心境も変わるかもしれませんよ。

 でも今のところは、約三割にも及ぶ県民百六十万人分の水が未だに暫定の水利権しかなく、平成に入って六回あった渇水時には学校のプールなどが使えなくなってしまっている事など利水への具体的対案だとか、埼玉県の利根川流域の洪水対策としてダムに変わる水害対策を具体的にどうするのか、堤防の整備であればそれは一体どれ位の年月と金額がかかるのかを示していただかないと、責任ある立場としては新政府の方針に賛同は出来ませんね。

 当然、こうした説明責任を水没する地元住民には丁寧に果たしていかなければならないと思いますよ。

極端に走るな!
    

 あんまり焦らず、自民党がやって来たすべてを否定したり、すべての官僚を悪者にするなど極端に走るべきではないと思いますね。

 新政権は、焦らず冷静に、現実を見据えながら、国会でも大いに与野党の議論を経て、国民が期待するものを見極めた上で、現実的な政策を実行すれば良いのではないでしょうか。

 くれぐれも、我が国を壊す可能性があり、根強い反対のあるような外国人地方参政権付与や、選択的夫婦別姓制度などを、新政権の左がかった人達だけの意向のみで強引にやらないで欲しいと思っております。