第三回上田政治塾
平成23年5月21日(土) ノートメモ

これで良いのか日本の政治! 場所:ホテルヘイテイジ



1時間目 

森田 (日本評論出版部長)
「日本の政治と課題」

●最近はいにしえの格言 を使うようにしている。

    ↓

・最近反応があったのがベートーベンの格言

「苦難の時に動揺しないこと。これは真に賞賛すべき卓越した人物の証拠である。」

・ビスマルク 政治は科学ではなく術である

 政治とは可能性の芸術である

民主党の多くは 数字ばかりで追いかけて科学で考えている人が多い。

政治の世界は理性の世界だけでなく情念の世界である。科学的に説明出来ない芸術的な要素が多い。

311日東日本大震災における福島原発事故は世界が注目している。神経質になっている。

日本政府は行程表を発表して9カ月程度で解決すると言っているが…。疑問である。

・スリーマイル島では停止まで1年かかり、安心まで10年かかりさらに10年かかって完全におさまった。

チェルノブイリに関しては今でも続いている。

原爆が投下されるのは昭和2086日、89日その前のポツダム宣言を無視した。その後ソ連も侵攻。原爆が戦争を終わらせたのも悲しい現実。

・スリーマイル島事件で米国民主党政権時代はおわった。

・チェルノブイリ事故はソビエト連邦をがたがたにし、共産党政権を崩壊させた

    ↓

今度の福島原発事故は、日本においても時代の変動が始まる。

衆議院で75人以上の造反で菅政権の不信任案が通る。

その後の政権は今の政権と違う政権になる。政治の枠組みが変わる。

大きな変動が起こる時は大きな戦争と大きな天災が起こっている。

明治維新の時も、十数年前に大きな大震災が起こり、社会変動が起こるのである(安政の大地震)

1923年関東大震災 東京は火災が起き十二万人〜二十二万の死者が出たと言われている

1927年金融恐慌が起こる(大悲劇の始まり)

1930年(昭和5年)昭和恐慌・大失業時代が

19325.15事件犬養毅首相が暗殺

19362.26事件

1937年日支事変

1941年大東亜戦争開戦

1945年米国による大空襲で日本中の都市部が焼け野原 敗戦

    ↓

◆その後45

1980年までは成功の歴史

その後の30年は米国との経済戦争に敗れた。

・歴史を振り返ると大事な点がある

第二次大戦後は政府が無くなる GHQによる占領政策 

    ↓

出来るだけ日本政府の関与を深めようとしたのは 石橋湛山 選挙区は静岡 

昭和21年の総選挙は落選

▼言論人として活躍中に 落選後も吉田茂が大蔵大臣として民間人として抜擢

引き上げてきた八百万、失業者数六百万どんどん雇用を進める

・雇って働いてもらって賃金をあげる政策をうつ ⇒過剰雇用政策を実行みんなを食わせた 雇用によって日本は復活した。

しかし、GHQが経済政策に口出しするようになり、昭和23年〜24年は大きな政府は駄目だという事で首切り路線に変更させられた。

・仕事を与える事によって社会を復活させる

失業者を無くす事が大切⇒今の政府はやっていない

●次の政権交代後、政治の理念も大きく変わっていくと思う。

今の政治家の発想→政治は科学

・学問というのは過去の分析は出来る。起こった事件を理論化するだけ。それを超えて可能性の議論はあまり出来ない。過去のデーターと違った事が起きれば理解不能になる。

  ↓

政治は術である。

  菅政権は無理をしている。

フランスの支援企業が応援に来て、数兆円を請求された件があったが深い疑問を感じる。

何十分の一で日本の企業にやらせた方がよかったのではないか。

99%の放射能を減らす技術なども我が国は持っている。

陳情に行っても民主党政権はたらい回し。(純粋活性炭など)

実はどんどん新技術が提案されている。

責任を取る人がいないので震災後70日過ぎても採用されず。

◆官僚は総理や官房長官が気に入らない情報が入れるとすぐに怒鳴られる

外交交渉については伝えに行くと、官邸ご用達学者がベラベラと情報を漏らす。

●政治は哲学

新聞社は千葉の液状化の震災被害を伝えなかったように、名目GDPの下落5%以上を伝えず3.7%しか教えない。

・大被害が終わった時には2つの方向新しい価値観新しい道徳観、宗教観

新しい技術、新しい発展がおこる

▼政治の果たす役割は大きい。

昭和20815日の翌日から生きる目的が出来た。女性と子供が早く立ち直った。

昭和21年には男性も生きる目的を持って立ち直っていた。人間の生きる欲望はそんなにやわではない。


・終戦直後には新聞は嘘をつくものだと思っていた。

極限状態になると、新聞や学者が一番観念にとらわれて変化が遅い。マスコミはあまり信用しない方が良い。東北では新聞は読まれていない。

 西洋合理主義と日本は全く違う。科学にとらわれて何でも答えが出るなどいうのはおかしい。非合理的なものを頭に入れて生きていくのが我々の政治の根本である。

2時間目

 講師
 荒井 (元埼玉県 教育長)

「安岡(安岡正篤)教学の淵源」

〜その不易なるゆえんを尋ねて〜

1、昭和という時代

昭和6年 左右両派の革命運動が起こっていた時期

「咲き満ちてさくら昭和を遠くする」

    ↓

・中村草田男の明治回顧の句と同様、20年を隔てて昭和を回顧する句

人物をつくる人間こそが大切

「坂の上の雲」を目指した明治も、「世界史上人類が体験した重大事件をみな包含する激動・激変の昭和」も、歴史において重くかつ大きい時代であった。 

戦前・戦中・占領下・戦後の復興期と激動する時代、価値観・指導理念の大転換、指導者層の交替という激変を体験した六十余年間。

吉田ドクトリンの影響で復興のスタートにたち、十数年であっという間に世界第2位のGDPになった。

▼戦後占領政策は日本の心をズタズタにした一面もあった。

・関東大震災後の11月に詔勅が出る「国民精神を復興しよう」

魂をしっかりとしよう。大和魂。

・昭和は激動と激変があった。

価値観と指導層がかわった。それでも安岡先生の教えは一貫していた。心のよりどころ普遍性があった。


2、昭和を一貫する安岡教学

〜昭和の詔書の刪修、平成元号の考察に象徴される指導的役割〜

 明治に生まれ、大正に人と成り、激動・激変の昭和を一貫して師父と仰がれ、平成をも展望した、日本精神の集大成者。

(山本五十六元帥などが教わる)

  「一世の師表」「東亜の師父」「天下の木鐸」と称され、社会・国家の混迷の深い時ほど一層、軍・官・政・財界等の指導的立場にある人の精神的拠りどころ、指南役として重きをなし続けていた碩学。

政治ほど大切なものはない。政治ほど難しいものはない。

直言する辛口の部下を持てるかどうかが大切。

3、安岡教学の不易性・普遍性 

〜時間とく空間の両次元を超える説得力のゆえんは何か〜

4、安岡教学の基盤―東洋教学に立脚

@ 修己治人の古典―「経・子・史・集」の四部の学に学ぶ

・哲学と歴史を学ばなければ人の上に立てない

A帝範・臣軌の古典学ぶ

B「簡明が蔵する無限の味わいを尊ぶ」

東北の震災で東京の帰宅難民者の冷静な行動を見て中国は舌を巻いた

マッカーサーは日露戦争の時に陸軍士官学校に合格すると父は日本へ行かせた。父は日本の駐在武官。日本の将軍はいかに立派なのかと実感した。ところが敗戦直後の日本の指導者は駄目なように見えた。

    ↓

徳川時代の教えを忘れた 西洋文化を縦書きにして教え、日本人の魂を教えていなかったペーパーエリートばかりなので指導者の質が下がった。

修己治人が大切である

  修己治人とは…己を修めて人を治む。
学問修養によって自らを高め、その結果、自然と人を感化するということ。
孟子は「天下の本は国、国の本は家、家の本は一身にある」とし、大学には「心正しくして身は修まり、身が修まれば家が治まり、国が治まり、そして天下は平らかになる」とある。
儒教の根本思想。

修己治人を達成するには→どんなに忙しくても一日に一度は硬い本(古典)を読め!ふと心に残る言葉が次の日に残る。

ゆきづまった時に楽しむ境地を持て。

3時間目

上田清司 知事

「文明史から見る世界と日本経済」

▼今回の震災は…

ヨーロッパから始まった近代文明の終わりの始まりではないかと考えている。

スペイン・ポルトガルの時代は略奪経済

オランダが通商貿易でその枠を広げた

再生産という枠をつくったのはイギリス儲けて軍事力を強めた

それを追っかけたのが、ドイツ、フランス、アメリカ、日本

2度の大戦

冷戦期は東側に貧しい国がブロックに逃げ込んだ

1989年のベルリン崩壊

世界経済が大きくなった

インターネット革命、タダ同然に世界の情報が仕入れられるようになった。通信が出来るようになった。

デフレ圧力が強まった。

日本のような最適工業社会を作り恩恵にあずかっていた国が苦しむようになってきた

相対的にはかっていくと日本が世界で一番のエネルギー多消費社会なのではないか

 日本ほど自動販売機が多い国はない

少子高齢化社会で自分が大切になってきている(貯金をたくさん持っている)

 貯金は金利を生まなければなければならないが低金利
                 

世界で経験してない。世界のミステリーゾーン。中国も後をおっかけている。

日本の介護を学びに中国、韓国の人達は来ている。

・第二次大戦の時に飛行機を作っていた人が戦後GHQによって禁止されたが、鉄道や車の開発で活躍した

遺産を使うカギはやはり歴史にある

西洋の没落・文明の終わりの始まり

西洋の没落 シュペングラー

・宗教など(日本の場合は自然に対する畏敬の念)に冷笑的な態度になる

・国民は断片的で無機質なものにしか興味がなくなり、マニュアルなどを元に機械的にしか動かなくなる

・本来の居場所から切り離され根なし草にさらされる

・農業が嫌われ非生産的なものが好まれる

・一極集中が強まり、刺激的なものなくして暮らせなくなる

自国の伝統文化に対して興味をなくし、訳のわからない異文化に興味を持つ

◆日本列島に3万年前に来た人は工夫に満ちたアドベンチャー精神旺盛な人だったのではないかと推測する

239年の魏志倭人伝 卑弥呼は地方の王だったのでは?

新羅百済と連合軍を組み唐と高麗の連合軍と闘ったが負けた。

 しかし、日本は負けた所からしっかり学ぶ

7世紀、8世紀でも世界の主要国家になっていた

奈良の法隆寺など日本の建築学の凄さがあった。

・元寇が来たら海軍を強化。世界最大の海軍力を持ったが故に秀吉の朝鮮出兵(20万)が出来た。東南アジアには日本人街が出来ていた。

・その後鎖国をしてが、オランダと中国とは特別に交易をしていた。

●明治維新の頃、薩摩はイギリスに学ぶ、長州も4か国艦隊に負けて学ぶ。

日清、日露の勝利を経て

第二次大戦で米国に負けるが、その後米国に学ぶ。

▼しかし、今回の原子力事故は立ち往生している。スピーディーなどの情報を隠す。

今後は知事選挙のたびに各候補者が原子力発電の稼働を凍結すると言わざるを得なくなる。

    ↓

新しいエネルギー移行のチャンスを得られるかもしれない。

●違う形でのビジネスチャンスがあるのではないか。

・埼玉の避難先を視察した菅総理は「国はずうたいがでかくて小回りがきかない」と言っていた。

埼玉県も省エネルギーについてもっと早いスピードで進めていかなければならない。(経済面)

・日本の経済は、今回の原発事故はミステリーゾーンの領域なので、何のモデルもない地方レベルでモデルをつくって行きながら動かさなければならない。

     ↓

そのためには若い地方議員さんが新しい発想で動かなければならない。

4時間目

講師 高橋 史朗 様  「教育改革の課題」

◆福井県は学力が高い

・両親が共働きしているが、祖父母力が高い。地域力が高い。地域の偉人に学んでいる。

教職員が熱心である。

▼今回の震災は世界が注目している。

       ↓

・四川大地震では、子供が多く亡くなり、大人がまっさきに逃げた。日本ではまっさきに子供や外国人を助けている事に感動。自己犠牲での精神は文化は評価された。

●東日本大震災で、GHQによって破壊されたと思われていた日本文化の核の部分は変えられてはいなかった。日本では略奪行為がほとんどなかった事を米国メディアなども伝え評価している。

●小学校中学校、釜石東中学校ではほとんど被害がなかった。普段から「お前たちは守る側だ」と生徒に教えていた。その結果震災直後に小学生やお年寄りを助けた。

・鴨長明

必ず愛情の深いものが先に死ぬ。

子供を思うあまりに、親や先生達が亡くなられた。

▼占領政策によって骨抜きにされた大人達がいざ東日本大震災を目の当たりにして、本来の日本人の弱者優先、犠牲的精神のある日本人の心を取り戻した。

埼玉師範塾

キーワード 第3の教育改革 

明治→近代化 戦後→民主化 光と闇の部分がある

◆戦後は過去を否定による進歩を目指した。→ アイデンティテイ―の喪失

・過去と未来を結び想像的に再発見して、補完的進歩をする。

      ↓

これからの時代は、このように変えて行かなければならない。

「共創」「交響的創造」「伝統と現代の融合」「伝統文化の創造的継承」

・日本の世界貢献は軍事力ではなく文化力で行う

子供の発達を創造する

SYNCRETISM交響的創造が大切である。

・埼玉の名前の由来の元である「さきみたま」とは?和魂の事=大和心・大和魂の事である

やまとごころ=美しいものを美しいと感じる力

主体変容

◆親学

・子供が病んでいるのは親の責任。親がどう変わるか意識改革。

▼埼玉で4月から配布されているのは

「彩の国の道徳」

「教育は家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、社会の教えで実を結ぶ」

「ならぬことはならぬものです!」

●江戸の末期に、世界一幸せだった子供が、150年で世界一孤独な子供になってしまった。

●現在全体で15%〜20%で軽度発達障害があると言われている。

▼琉球新報(沖縄)で報じられた子供の夢のランキング

・女の子お母さんようになりたいが13年前8位だったものが消えた、男の子がお父さんのようになりたいはずっとランク外のままである。

・お父さんのようになりたい日本18%→米国68%

◆対人関係能力が未発達、自己制御能力が未発達

米、仏、などでは親としての責任放棄は罰金刑 法律で決まっている

・教育基本法改正がされ

    ↓

保護者に教育の一義的責任があることを明記された

ギャルママとの対談→ 親から愛された事がない、怒られた事もないので子供にどう対応していいのかわからないとの感想を言われる。

◆最近は出来ちゃった婚が多い

・出来ちゃった婚が20〜24歳では2/3にも達し、親としての自覚や準備が出来ていない人が多い。

◆木島幼稚園 大阪府貝塚市

・高橋かずこさんのお子さんの自閉症児が改善された幼稚園という事で注目

3歳まで全く動けなかった 4歳になったら他の子をまねた 5歳健常児に戻った

キーワードは「リズム」

発達障害の子が「漢字のフラッシュカード」に反応

言葉と音楽と体操のリズム

   ↓

自閉症はセロトニンと関係がある。

早寝早起き朝ごはんが必要。

16ビートで鉄棒や跳び箱をやるリズム運動をやっている。



●発達障害は予防改善出来る

発達障害を予防改善出来るとした先天的な気質障害は完治しないが、軽度の発達障害は環境を整える事で治す事が出来るとしている。


・母と子の人間関係が大事

妊娠期間と自立するまでが長い

3つ後の魂100まで

◆親になる前に親になるための準備教育が大切

・虐待との関係も

もっと予防に力を入れていただきたいと考えている。

・虐待の予防

一次予防(ハイリスク家庭の掌握と援助、健全育成の確認)

二次予防(早期発見)

三次予防(再発防止)

・虐待する親の54%が発達障害であった。

子育ては子供のために親が犠牲になる事が当たり前である。

◆世界平均73%→日本人37%

●今後「彩の国の道徳」がどう生かされているかが問題

・親学を本当に進めているか議会は、行政的なチェックもしていただきたい。

議会の協力をいただき、埼玉から親学の日本モデルが出来ればありがたい。